反日デモは中国人の「お祭り」 暴れて憂さ晴らし…日本企業に再考の時間 (2/4ページ)

2012.12.10 07:30

  • 営業を全面再開した「ジャスコ黄島店」に入る買い物客=11月24日、中国山東省青島市(河崎真澄撮影)

 呉氏は日本総領事館の近くからデモを眺めていたが、集団を50人くらいに区切り、代わる代わる領事館の前まで近づくよう、警察隊が整然と“交通整理”していたのを目にした。

 呉氏は「言葉のなまりで地方から来た人が多いなあと感じた。領土問題は暴れてスカッとするためのきっかけにすぎなかった」と話す。

 現状について、すでに中国に進出している日本企業の態度は「様子見ではないか」と分析。これに対し、これから進出を検討する会社に対しては「じっくり考えればいい」と助言したという。

 中国に過大な期待は禁物

 この助言の裏には、これまでの経験も踏まえ、「何も考えずに中国に進出する企業が多すぎる。進出するだけでは事態を打開することにはならない」という忸怩(じくじ)たる思いがあるという。

 中国では工場の人件費がざっと年20%のペースで上昇。最近は製造業だけでなくサービス業も中国進出意欲が高いが、商業の中心地・上海の人件費は台湾よりも高く、北京と上海の家賃はかなり高いという。

 進出を考える企業にとって、この状況は明らかにデメリットだ。

中国に過剰な期待をしてはいけない

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