【ルピーの世界】
日本勢、官民一体でトップセールス
インドで高速鉄道の整備構想が進んでいる。ニューデリーやムンバイなど主要都市を走る7路線が計画されており、日本をはじめ、フランスやスペインなどが自国の技術の売り込みにしのぎを削る。
こうした中、最優先で整備される予定の路線の起点となる西部グジャラート州アーメダバードで2月、日本は官民一体の「インド高速セミナー」を開き、政府や企業の幹部がトップセールスで売り込みを図った。
パートナー国継続
「日本の新幹線は開業以来、乗客の死傷者がゼロ。環境性にも優れ最適でしょう」。2月11日に開かれたセミナーで、梶山弘志国土交通副大臣はインド側に新幹線の魅力を訴えた。
会場には、インド政府やグジャラート州の幹部が並び、この後も新幹線車両メーカー、川崎重工業の大橋忠晴会長や新幹線を運行するJR東日本の石司次男(せきじ・つぎお)副社長らが熱弁を振るった。