モディ氏は印最大野党、インド人民党(BJP)の連邦政府首相有力候補の一人でもある。スピーチは、日本側を「インドと日本が互いに了解できる、良い関係をつくれることに自信を持っている」(川崎重工の大橋会長)などと大いに喜ばせた。
印与党、国民会議派を率いるシン首相も昨年11月にカンボジアで行われた野田佳彦首相(当時)との会談で、日本の新幹線システムの採用を念頭に両国間で具体的な協議を進めていくことで一致した。日本にとっては前向きなニュースが続いている。
電力不足など課題
ただ、インドで高速鉄道構想を具体化させるには、課題も山積している。
セミナーでは、インド鉄道省当局者が資金確保の難しさを強調した。JR東の石司副社長は「1時間に1本しか走らせないのであれば、日本のようなシステムはいらない。そんなオーダーメードをできるのが、日本の強みだ」と話すが、インドでは高速鉄道よりも貧困層の生活向上が先だとする意識も根強い。