インドネシアで中間所得層が厚みを増し、近代的な外資のファストファッションへの需要が高まっている。もともと繊維産業が盛んだったインドネシアでは、安価な国産品が手に入りやすかった上、近年はより低価格の中国製品が氾濫していた。しかし、所得水準の上昇に伴い、手頃な価格ながらもよりファッショナブルで品質も保証された外国ブランドへのシフトが徐々に進んでいる。
スウェーデンのH&Mは、来年にも店舗面積4000平方メートルのインドネシア第1号店をジャカルタ中心部のショッピングモールにオープンすることを発表。日本のユニクロも進出を決め、アパレル業界の競争は一段と激しさを増している。
ユニクロ上陸
ユニクロの持ち株会社ファーストリテイリングは2月中旬、ジャカルタ中心部のショッピングモール「ロッテ・ショッピング・アベニュー」に1号店を設置すると発表した。
資本金10億円で、ファーストリテイリングが75%、三菱商事が25%を出資し、現地販売法人を3月にも立ち上げる。5、6月に予定される同モールの開業に合わせて店舗運営を開始する。