--黒田氏は日銀総裁として初のG20に臨む
「財務官時代に先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)をこなしており、気負いはないだろう。アジア開発銀行総裁の職を通じ、アジア新興国の財務相や中央銀行総裁にも知り合いが多い。(日本の政策は)世界の注目を集めており、会議では議長国から最初に指名を受け、発言する可能性もある」
--先進国の金融緩和が資産バブルを呼ぶ懸念は
「日米欧が相当規模の金融緩和を行っている。世界中で金利が信じられないほど下がっており、資金はジャブジャブに供給されている状態だ。余剰資金が新興国や資産に流れ、バブルの兆候が出ていないかチェックし、バブル発生に備えることが当然、議論になってくる」
--円安批判の再燃は
「批判の恐れが全くないとはいえない。G20で議論すべきだとの声もあり、政策の目的について、各国にしっかりと理解を求める努力が必要だ」(永田岳彦)