賃金など不満
安泰とされる与党だが、一方で経済発展と裏腹に深まる不安要素もある。
地元紙によれば、東部コンポンチャム州で4月に行われた国道拡張工事起工式では、集まった地元の人々を前にフン・セン首相はこう語った。「道路、学校、寺院、潅漑(かんがい)施設などのインフラ事業は、国家予算というよりも人民党員である軍人、農民、ビジネスマンや投資家たちが自らの財源を注ぎ込んだもの。もし国民が人民党に投票しなければ、こうした施しもなくなるだろう」
また、今回の選挙の争点ともなりそうなのが、労働問題と土地問題だ。最低賃金引き上げをめぐる動きはとりあえず収まったが、カンボジアの賃金は周辺諸国と比べてまだ低い。より高い賃金を求めてタイなどへ出稼ぎに出る人も増えており、不満を抱える労働者は多い。