【専欄】拓殖大学国際学部教授・藤村幸義
中国では全国各地でこの数年、空前の空港建設ラッシュが続いているが、なんと全空港の7割は赤字経営に陥っている。政府は経済成長率をなんとか維持しようとして空港建設を次々と認可してきたものの、中には利用率の極端に低い空港もかなりある。
第12次5カ年計画(2011年~15年)期間中の空港建設は、新空港が56カ所、空港移転が16カ所、それに修理拡張が91カ所もある。これらの建設に要する投資額は合計4250億元(約7兆700億円)に達する。
ところが12年は全国183カ所の空港のうち、134カ所が赤字だったという。率にして73%である。赤字額は合計29億元。1カ所当たり平均2000万元強の赤字である。11年も赤字額合計は20億元だったが、さらに増えていることになる。