東京証券取引所は29日、サントリーホールディングス(HD)の清涼飲料子会社、サントリー食品インターナショナル(東京)の株式上場を承認したと発表した。
7月3日に東証1部に上場する予定で、東証では今年最大の上場案件。サントリーHDは非上場のまま企業文化の維持を目指す一方、グループの中核企業の上場で財務体質の強化を図る。「二兎を追う」変則的な形だけに、一般株主の声をいかに経営に反映させるかといった企業統治(ガバナンス)の在り方が課題となりそうだ。
上場にあたって9300万株を新規発行。1株当たりの想定発行価格は3800円で、新株発行での資金調達額は約3300億円となる見通しだ。さらにサントリーHDが保有株の一部を放出し、約1000億円の資金を調達する。