だが、国内需要の縮小で海外事業の拡大が不可欠となる中、M&A(企業の合併・買収)などの資金調達を主に銀行からの借り入れに依存。2008年12月期末に1048億円だった実質的な有利子負債は、11年12月期末には3748億円に膨らんだ。
サントリー食品が担う飲料・食品事業は12年12月期に連結営業利益の約70%を稼ぎ出しており、今後の海外展開も同事業が中心となる見通し。大和総研の遠藤昌秀主任コンサルタントは「今回の上場は強みを重点的に伸ばす有効な戦略」とみる。
ただ、企業文化を優先させた上場戦略は、創業家の意向を重視する親会社と一般の株主との間でズレが生じる懸念を抱えるだけに、より透明性の高いガバナンスが求められそうだ。