主な放射線がん治療装置【拡大】
陽子線でも、日立製作所が北海道大学と共同で、呼吸や脈で動く臓器のがん細胞に合わせて最適な瞬間に照射ができる次世代治療装置を開発し、14年に治療開始を予定するなど日本企業の動きが相次いでいる。
政府の医療インフラ輸出では、日立メディコなどがイラク政府から超音波診断装置を受注。日本企業の技術力が高い画像診断や内視鏡など一部分野では成功しているが、受注額は数億円規模にとどまっていた。
そのため「治療効果が高く、受注額も大きい最新鋭のがん治療装置は、医療輸出の本命」(政府関係者)と位置付ける。放射線がん治療装置の世界市場は年2500億~3000億円程度とみられるが、低価格のX線などが多くを占め、日本企業が手掛ける最新鋭装置の成長余地は大きい。