政府・政党による支出が同55%増の1兆800億ルピアと急増したほか、分野別ではヘアケア製品が12%増の1兆300億ルピア、美容製品が5%増の7594億ルピアと日用品の広告・宣伝が増えているという。
また、媒体では携帯端末に注目が集まる。同国はSIM(契約者登録情報)カード発行枚数ベースの携帯電話加入者数が2億4000万人を超えたとされる携帯王国で、近年はインターネット接続機能付き機種の利用者も増加の一途をたどっている。
インドに本拠を置くモバイル広告大手インモビが12年3月から5月の間に実施した調査によると、インドネシアのモバイル広告のインプレッション数(サイトに掲載される広告の表示回数)は27億回となり、前年同期から倍増した。
地場ネット検索大手ヤフー・インドネシアの幹部は、高速・大容量通信が可能なスマホの低価格化が進み、普及が加速していると指摘。「広告主がモバイル広告を研究する段階から、採用する段階に移った」と述べ、今後、モバイル広告が本格的な成長期に入るとの見解を示している。(シンガポール支局)