ただ、ラオスは労働力の確保が進出のネックだ。ラオスの新規就労人口は20年には10万人に達する見込みだが、周辺国と比べて少ない。
そこで上松CEOは、カンボジアでの労働力確保の手法を活用するつもりだ。労働力が豊富とされるカンボジアでも、求職者と求人側とのマッチングには労力を要する。求人を呼び掛けるラジオCM、若者が住む村への企業説明行脚、村の長老たちを経済特区に招いて若者たちの職場を知ってもらうツアーなど地道な活動が欠かせない。上松CEOは、これまでのカンボジアでの取り組みが、ラオスでも生かせると考えている。
「カンボジアでPPSEZを始めた06年には、今日のような日系企業進出ブームが起きるなどと誰も思っていなかった」と上松CEOは振り返る。サバン・セノ経済特区も、03年に開発が始まってから08年にマレーシア資本の経済特区が建設されるまで、進出らしい進出はなかった。
「大事なのは、成功モデルを作ること。サバン・ジャパン経済特区でも、まずは日系企業10社ほどを誘致して実績を作りたい」と上松CEOは意欲を示した。(カンボジア邦字月刊誌「プノン」編集長 木村文)