ラディオ社は配当利回りも良好だったので、2012年の2月下旬に大きく下げたところを買い場と思い果敢に投資。ところがそのままずるずる下落を続け、四半期配当は2回出たものの、大きな赤字が発生して配当も停止に……。【拡大】
こりら 2011年11月に9・89ドルで買ったDoleFoodCompany Inc(DOLE)は、12・29 ドルで利益確定しました。DOLEは1851年創業の歴史ある企業。購入時点ではPBRがほぼ1倍で、上場来安値に接近しており購入を決意。ただ、いくら伝統があっても今後も生き延びるとは限らないことをラディオ社で学び、伊藤忠がDOLEのアジア事業等を買収するという材料で上昇したところで利益を確定しました。
山田 苦い経験が生かされた素晴らしい売買ですね!
今月の症状分析 伝統や知名度だけで判断しないこと
伝統があったり知名度が高くても、業績が悪いと株価は下がることも。「いつか戻る」という淡い期待を持ちすぎないように注意しましょう。
公認会計士 山田真哉 大手監査法人で上場企業監査をした後、現在は芸能文化会計財団理事長。著書『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社新書)は160万部超のヒット。株式投資では1000万円の含み損を抱える株ゾン会計士。(ネットマネー)