さらに、延伸される「名古屋-大阪間」の開業は2045年で総投資額は3兆3400億円。同様に建設期間の18年で割ると1年当たりの工事費は約1600億円だ。
加えて、オリンピックの東京誘致に成功すると、JR東海が2010年11月に示した神奈川-山梨間の先行開業を2020年前後とした構想が現実味を帯びてくる。
まさしく、前回1964年の東京オリンピック開催に合わせて東海道新幹線が開通したのと同様に、今回はリニア中央新幹線が部分開業して、シンボリックな事業となるだろう。こうなると建設予算執行も加速し、日本経済に対して大きな浮揚効果をもたらすことになる。