速報値によると、カンボジアの総人口は1467万6591人で、前回08年の調査時からの人口増加率は1.46%だった。東南アジア10カ国の平均人口増加率1.1%、タイの0.5%、ベトナムの1.0%(いずれも12年)よりも高かったが、ラオスの1.7%よりは低かった。
カンボジア国内で最も人口が多かったのはコンポンチャム州で約176万人。次いでプノンペンが169万人、プレイベン州が116万人、バタンバン州が112万人などとなっている。
都市部の人口は総人口の約21.44%で、08年調査時の19.51%、1998年調査時の18.32%からから増えている。主な要因は、工場労働などに伴う都市部への移住とされ、カンボジア経済の急成長と産業振興を裏打ちする形となった。
核家族化が進行
また、都市化に伴って進んでいるとみられるのが「核家族化」だ。1世帯当たりの人数をみると、今回の調査では4.6人という結果が出た。この数値は、08年の4.7人とあまり変わらないが、98年の5.1人と比較すると大きな変化があったことが分かる。