新日鉄住金グループとインド・タタ製鉄などが共同で設置した「コークス乾式消火設備」=インド・ジャルカンド州(新日鉄住金提供)【拡大】
新日鉄住金グループは今年4月、インドの鉄鋼メーカー、ブーシャン・スチールからCDQを2基連続で受注したと発表した。これを含め、インドではCDQを8基受注、引き合いはさらに強まっているという。
このほかにも、高効率の石炭火力発電やバイオマス発電、空調の省エネ、送電網の高効率化など新興・途上国に導入が見込める環境技術は少なくない。
日本鉄鋼連盟環境・エネルギー企画委員会の丸川裕之委員長(新日鉄住金環境部長)は「新興国では日本の環境技術への関心の高さを感じることが多い。2国間クレジット制度を通じ、さらに日本の技術の導入が広がれば地球環境にとってもプラスだ」と期待している。(三塚聖平)