陸昊氏は中国の「第6世代」のホープの一人として注目されている人物だ。黒龍江省はハバロフスク州、沿海州と国境を接するが、日本海に出るにはロシア領か朝鮮半島を通らなければならない。すなわち中国は日本海には面していないのだ。陸昊氏は鉄道、道路、港湾の整備の必要性を強調し、黒龍江省と極東ロシアのパートナーシップを訴えていた。
APECを契機にウラジオストク空港は新ターミナルがオープンし利便性が向上した。ウラジオストクではロシア連邦政府よりカジノの開設が認められ、カジノを中心とした世界レベルの遊興娯楽施設の建設が視野に入る。著名なホテルチェーンも関心を示しているようだ。
日本も環日本海経済圏のグランドデザイン作りで主導権を握るべき時期だ。日本海に出口を持たない中国と違い、空港、港湾、鉄道などの輸送インフラを「国際物流」という観点で見直せば、日本海側各都市は有利な立場にあることが分かる。環日本海経済圏を周辺国の国境を越えて「面として捉える」、大胆で柔軟な発想が求められている。