タイは国内の一部コメ農家に対してサトウキビへの転作を推奨している。現地紙バンコク・ポストによると、同国政府は土壌の質などからコメ栽培に適さない農地1万760平方キロメートルをサトウキビに転作することで砂糖の需要増に対応し、輸出の増加も目指す方向だ。また、転作によってコメの在庫とコメ農家への補助金を削減したい狙いもあるとみられている。
50カ所の製糖所で組織するタイ製糖協会によると、同国内の現在のサトウキビ栽培面積は1万4928平方キロメートルで、製糖所のサトウキビ加工能力は年間1億3000万トン。これに対して今年の収穫量は1億トンの見込みで余剰能力があり、政府はかならず買い手がつくとサトウキビへの転作を農家に薦めている。また、製糖協会も独自にサトウキビ農場を2018年までに1万1520平方キロメートル増やす目標を設定した。
タイはブラジルに次ぐ世界2位の砂糖輸出国。同国政府は今年の輸出量を740万トンと見込んでいるが、来年は栽培面積の増加で過去最高となる850万トンを目指すとしている。