地球温暖化対策を協議する国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)が11日、ポーランドの首都ワルシャワで開幕する。日本からは石原伸晃環境相が出席し、2020年までの温室効果ガス削減の新たな数値目標として「05年比3.8%減」を表明する見通し。政府は、原発の再稼働が見込めない中で「暫定的な数値」(関係者)と位置付けるが、国際社会からは温暖化対策の“後退”と受け止められる可能性もある。
石原環境相が6日に首相官邸で安倍晋三首相に示した「3.8%減」の新目標は、温室効果ガスを排出しない原発の稼働をゼロと仮定したものだ。09年9月に民主党の鳩山由紀夫首相(当時)が表明した「20年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減」との目標は、原発の増設が前提だった。
新目標では、2020年の温室効果ガス排出量は約13億トンになる。東日本大震災が発生した11年の排出量(13億800万トン)とほぼ同程度だが、従来の基準年である1990年比だと約3%増で、温室効果ガスが約4000万トン増える計算だ。