◆「南部経済回廊構想」
背景にあるのが、アンダマン海に面するミャンマー南部の都市ダウェイとバンコクを直結する国際流通網「南部経済回廊構想」だ。ダウェイに国際深港を建設し、バンコクとハイウェイで結べば、マラッカ海峡を経由しなくてもインド洋に物資を送り届けることができる。さらには、バンコク東方の貿易拠点レムチャバン港で積み替え、東アジア、さらには日本との航路を結ぶことも。ミャンマー最大のヤンゴン港は河川港で、水深も浅く、今後の経済成長に不安を残す。こうしたことからも、ダウェイに新港を造り、タイ中部と連なる国際物流網を整備しようという試みは日に日に現実味を増している。
タイ国家経済社会開発委員会(NESDB)の試算によると、新港建設と周辺地区の整備などダウェイ開発に要する費用はミャンマー国内だけでも総額2487億バーツ。タイ国内で計画されている高速道路網の建設やカンチャナブリ県プーナムローン地区に予定されている新規工業団地と合わせると、総投資額は4000億から5000億バーツにも。大半をタイの建設業者らが請け負う見通しで、まさにタイ経済の将来をかけたビッグプロジェクトと呼ぶにもふさわしい。