総工費は当初予定の5倍にも当たる1兆5000億ルーブル(約4兆6050億円)に膨らみ、夏冬を通じた五輪史上で最高額になるのが確実だ。計画の甘さはむろんのこと、官と民が結託して受注価格を水増しし、差額分をせしめる行為が横行したためとみられている。
開幕まで3カ月を切ったというのに、開会式の行われる中央スタジアムはいまだ完成しておらず、リハーサルへの影響が懸念されている。設計が途中で大きく変更されたことに加え、受注業者が施工価格を恫喝(どうかつ)的につり上げようと、故意に工事を遅らせていると報じられた。
五輪関連のインフラ整備には、国営大企業や政権に従順な財閥系企業が駆り出されている。経済紙ベドモスチによれば国営の開発対外経済銀行(VEB)がこれら企業に融資した2410億ルーブル(約7399億円)は焦げ付く恐れがあり、かなりの部分を国家予算で補填(ほてん)せざるを得ない見通しともなっている。