一方、防衛予算は政府の防衛力強化の意向を受け、2年連続で増える見込み。装備品や新型輸送機オスプレイなど航空機の購入費が大幅に増加するためだ。農林水産関連は、減反廃止に伴い、農家へ支給してきた定額補助金の廃止で財源が浮く一方、農地保全のための新しい補助金や、農地の集約化・大規模化に向けた費用が増えるため、増額となりそうだ。
国の負担が膨らむ可能性が高いのが、東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴う賠償や除染費用だ。東電は国が発行した上限5兆円の交付国債を原資に、賠償や除染費用を負担してきたが、与党が復興の加速化を提言。今後の追加費用は除染が2兆円程度、賠償が2兆~3兆円に上る見込みで、交付国債の5兆円の枠組みでは賄えず、追加発行2兆~3兆円を軸に調整している。だが、交付国債で支出した資金は全額、電力会社が分割返済する仕組みで、交付額が増えれば電気料金の引き上げにつながる可能性もある。