当時、慰安婦問題をめぐるパネルディスカッションを取材し、パネリストの一人だった呉氏のこんな発言を紙面で紹介した。
「私は強烈な反日教育を受けた世代で、日本人がどんなにひどいことをしたかという本をたくさん読んだが、『従軍慰安婦』という言葉は聞いたことがなかった。貧困家庭の親が娘を売ったという話は少しは聞いたが、強制連行の話などなかった」
呉氏の出身地は韓国・済州島で、済州島は吉田清治氏という「詐話師」が“慰安婦狩り”を行ったと偽証し、それが世界に広まって大問題となった舞台である。
そこで生まれ育った呉氏も、全く慰安婦の強制連行など聞いたことがなかったという点が興味深かったため、コメントを記事で引用したのを記憶している。
ところが、このごく当たり前の発言に対し、韓国当局は激烈な反応を示した。記事が掲載された日の夜、呉氏から筆者にこんな相談の電話がかかってきたのである。