◆SEZへの投資期待
--日本からの新たな投資でとくに期待する分野は何か
「ラオスではこの20年間、国内だけでなく外国からの投資のほとんどは(電力開発を含む)資源開発に集中的に行われてきた。今後の投資については環境保護の分野はもちろん、製造業に集中的に行われることが必要だと考えている。この目標を達成するために、ラオス政府は全国で経済特区(SEZ)を建設することに力を入れている。現在、10カ所が完成しており、20年までには30カ所に増える予定だ。こうしたSEZの開発、またはSEZへの投資を日本の投資家に検討していただきたい」
--市場としての注目も高まるのではないか
「15年にAECの発足を迎えるなかで、とくに日本の投資家には、長期的なビジョンを描いてもらいたい。ラオスは地理的に、ASEANのなかで新興経済国として急成長を遂げた国々に接しており、それらの貿易圏の中央にあたる。そして、北側は大国の中国と接している。(AECの発足で)ラオスで生産された全ての製品を、巨大マーケットである隣国のベトナム、タイ、中国、ミャンマー、カンボジアへ輸出することができるということだ」
--駐日大使として、日本国民にメッセージを
「ラオスと日本との関係は長く、(1955年の外交関係樹立以来)58年間にわたる友好協力関係がある。ラオスの駐日大使として、日本国民および日本政府に対し、これまでラオスの経済・社会開発を支持・支援していただいてきたことに、心から深くお礼を申し上げたい。これからも、ラオスと日本の友好協力関係が、ますます親密となり、さらに拡大していくことを願っている」