ミャンマーでは確かに進出企業は増えたが、実際にビジネスを行っている企業は少なく、製造業にいたっては、数社にすぎない。「ミャンマーに勇み足で来てしまったようにみえる企業も多い」(隈部氏)というだけに、こうしたコストアップが、ミャンマー進出を検討している企業にとっての新たな障害になる可能性も高い。
ホテル不足やオフィス賃料の高騰など、大企業はともかく、中小企業にとって、ミャンマー進出のハードルは高いままだ。ASEAN市場統合が進めば、ミャンマーブームは、急速にしぼむ可能性さえありそうだ。(編集委員 宮野弘之)