【来年度予算案】 膨らむ公共事業、効果は 消費税増税に即効性期待 (1/2ページ)

2013.12.25 08:20

環状2号線新橋・虎ノ門間の工事現場。森ビルの「虎ノ門ヒルズ」(中央奥)も来年完成するなど、都心部は建設ラッシュに沸いている=11月(池誠二郎撮影)

環状2号線新橋・虎ノ門間の工事現場。森ビルの「虎ノ門ヒルズ」(中央奥)も来年完成するなど、都心部は建設ラッシュに沸いている=11月(池誠二郎撮影)【拡大】

 平成26年度予算案では、公共事業費が約6兆円と、25年度当初予算を約7千億円上回った。増加は2年連続だ。「コンクリートから人へ」を掲げ、公共事業費の削減を続けた民主党政権時代と異なり、安倍晋三政権では景気浮揚策や国際競争力強化など、戦略的に公共事業を活用する狙いが浮き彫りになった。

 ◆首都圏恩恵大きく

 「レンタルじゃなく、新品を買いたい」

 東京・江東区の土木会社では、新しい土木機器の購入の検討に入った。これまではレンタルで済ませてきたが、この夏以降、道路の補修や地下共同溝工事などが増え、機器を自前で購入しても「大丈夫」だと判断したためだ。

 特に首都圏の建設事業者は、公共事業拡大の恩恵を大きく受けている。公共事業費は9年度の9兆7千億円(当初予算ベース)をピークに減少傾向が続き、24年度にはほぼ半減の4兆円台となった。だが政権交代以降は増加に転じ、25年度補正予算でも復興関連を含めた公共事業費は、国の支出(約5兆5千億円)の半分以上を占める。

 26年度当初でも公共事業費は増額となった。建設・土木など公共投資関連業界からは「自公への政権交代で、公共事業を継続して増やしていくというメッセージ」(自民党の赤沢亮正国土交通部会長)に対する期待は根強い。

 補正予算も含めると100兆円規模の予算編成で、公共事業を大幅に増やした最大の狙いは、来年4月の消費税率引き上げに伴う景気悪化への対策だ。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」を牽引(けんいん)してきた個人消費は、消費税率引き上げ前の来年1~3月期こそ駆け込み需要で活発化するが、増税後の4~6月には反動減で減速する見込み。景気刺激に即効性のある公共事業に手厚く予算を配分し、4~6月期の国内総生産(GDP)成長率のマイナス幅を最小限にとどめる考えだ。

 さらに昨年12月の中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故を受け、首都高速道路の橋脚など老朽化した社会インフラの補修・更新の必要性も高まっている。こうした補修・更新工事は「時間がかかる用地買収の必要がなく、受注からすぐ工事に取りかかれる」(麻生太郎財務相)こともあり、即効性が高いという。

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