調査担当者は14年の通信市場について、スマホ販売が好調を維持して携帯端末によるインターネット接続が増加、結果としてデータ通信量が増えると指摘。「政情不安が各分野の成長に影を落としているが、通信・携帯電話は影響を受けない数少ない分野になる」と述べ、今年も順調な成長が続くと予想した。
パソコンは政治の影響
一方、携帯電話と同じ情報通信機器のうち、パソコン市場は政治の影響を受けるとみられている。13年の同市場はスマホの普及に押されてデスクトップ・パソコンの売り上げが減少するなどし、市場規模は4%縮小の870億バーツとなった。
調査担当者によると、14年は予定されている議会選挙が実施されればキャンペーンで使用するパソコンの特需が発生し、同市場の規模は4.3%増の910億バーツとなる見通し。しかし、政治の混乱が深まって選挙が実施されない場合はスマホに押される流れが変わらず、「ゼロ成長も十分ある」という。(シンガポール支局)