ボーダフォンは07年に、インド国内の携帯電話市場でシェア第4位のハチソン・エッサールの株式67%を5500億ルピー(約9240億円)で取得したことをめぐり、インド政府から1300億ルピーの納税請求を受けている。
しかし、コラオCEOは13年12月にインドのチダムバラム財務相と会談、近く和解に向けた協議を始めることを明らかにしたうえで「インド政府との訴訟は、同国市場への投資に何ら影響を与えない」との見解を示した。
インド政府は13年8月、通信分野の外国からの直接投資(FDI)規制を緩和。出資上限を100%に引き上げ、外資系企業単独でのインド参入が可能となったことを受け、ボーダフォンは現地法人のボーダフォン・インディアを完全子会社化する方針も明らかにしている。(ニューデリー支局)