東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護煕(もりひろ)元首相が出馬を決断、小泉純一郎元首相との連携を模索していることがわかり、選挙戦の構図は大きく転換し始めた。困惑や歓迎、様子見…。各党とも対応や党内調整に大わらわだ。
細川氏に出馬を打診してきた民主党は表向き歓迎ムードだ。党内には、細川氏が結党した旧日本新党出身議員も多く、シンパシーは強い。民主党都連は10日の常任幹事会で、細川氏を「党が支援する最有力候補」とする方針を重ねて確認した。
ただ、細川氏は特定の政党の支援を受けずに「脱原発」で幅広い層からの支持を集める意向で、民主党の打診を断った経緯がある。
また、旧民社党系や保守系議員などからは細川氏や小泉純一郎元首相が主張する「脱原発」に慎重な声もある。このため、党執行部は細川氏には推薦など正式な手続きは見送り「勝手連」として実質的な支援を行う方向で調整を進めることにしている。
一方、結(ゆ)いの党の小野次郎幹事長は10日、「国民的な人気のあった細川氏と小泉氏の2人が連携するならインパクトは大きい」と期待感を示した。細川氏の主張する「脱原発」についても「エネルギー消費で最も大きな割合を占めているのが東京だ」と述べ、争点になるとの見方を示した。