ゼロ金利でも景気浮揚の兆しが見えない中、バーナンキ氏が繰り出した“奇手”が量的金融緩和だ。米国債などの資産をFRBが自ら大量に購入し、市場にマネーを流し込んだ。バーナンキ氏は「量的緩和は支持され、効果的だったと多くの研究も認めている」と胸を張った。
その後の経済の回復ぶりだけを見ればうなずけなくもない。金融危機直後に暴落したダウ平均は徐々に切り返し、昨年には最高値を更新。09年10月に10%に跳ね上がった失業率は7%を割り込んだ。雇用とともに米経済の体温計である住宅市場も底を打った。
昨年末、FRBが量的緩和の手綱を緩めたのは、「自律的回復が軌道に乗りつつある」(エコノミスト)裏返しであり、オバマ大統領も「バーナンキ議長の強い指導力のおかげだ」とたたえる。