財務省は30日、2014年度予算案を前提とした将来の国の財政状況の試算を公表した。名目成長率が3%で、歳出削減を進めた場合、20年度の国の一般会計の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)は6.6兆円の赤字となる見通し。試算は15年10月に消費税率を8%から10%に引き上げることを前提としている。歳出改革と増税を両立しても、厳しい財政運営が続くことが浮き彫りとなった。
名目経済成長率が1.5%と3%の2つのケースで、歳出削減を行う場合と行わない場合の4パターンで試算した。
政府は20年度までにPBを黒字化する目標を掲げている。だが、成長率が高めの3%で、歳出を抑えたケースでも20年度の赤字は6.6兆円。さらに、歳出の効率化が進まず、成長率が低めの1.5%にとどまった場合、赤字は17年度までは毎年減少するものの、高齢化の進行で社会保障費が膨らむため、18年度から赤字は増加に転じ、20年度は14.1兆円になる。
一方、国債の発行残高は、歳出を削らず、成長率が3%の場合、23年度に1014兆5500億円となり、1000兆円を突破。利払い費は現在の2倍超の26兆7800億円となる。