投資信託協会が14日発表した1月の概況によると、年100万円までの投資にかかる税金が免除されるNISA(少額投資非課税制度)が始まった影響で、株式投信への流入額は約6年半ぶりの高水準となった。しかし、日本株の値動きがさえなかったことから、運用成績は5カ月ぶりのマイナスだった。
1月の株式投信の買い付け額は3兆2629億円で、解約・償還額は1兆9565億円。差し引き1兆3063億円は、流入超過額として2007年8月以来の高水準となった。NISAが始まったことで、株式投信を買い付ける動きが加速したようだ。
しかし、日本株の下落基調が続いたことで、運用損失は2兆9400億円と、昨年6月以来の高水準になった。これにより、1月末の純資産残高は63兆3938億円。公社債投信を加えた公募投信全体の純資産残高は78兆9139億円と、2カ月ぶりに80兆円を割り込んだ。
一方で証券口座での待機資金を示す「マネー・リザーブ・ファンド」(MRF)の流出超過額は1兆549億円と過去最大。前月は証券優遇税制廃止前の駆け込み売りにより、流入超過額が1兆4133億円と最大。年末に解約して得た資金で投信を買い付ける動きが強まったようだ。
投信協会の乾文男副会長は「資金はしっかり入ってきたが、1月の投資環境にはあまりいい材料がなかった」と話している。