20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が22~23日、オーストラリアのシドニーで開かれる。米国が大量のお金を市場に供給する量的緩和を縮小し、新興国が資金流出などへの対処に苦慮している。会議では、米国の政策変更の影響や新興国問題が主要テーマとなる。参加国や投資家が懸念を深めている中国の「影の銀行(シャドーバンキング)」問題にも、議論が及ぶ見通しだ。
ルー米財務長官は21日、シドニーでの講演で、「中国の『影の銀行』問題を世界中が懸念している。会議で議論されるトピックの一つになるだろう」と述べた。また、中国経済について「安定確保のためには短期の成長を犠牲にする必要もある」とし、改革への取り組みを求めた。
新興国をめぐっては、経常赤字などの問題がある国で資金流出を伴う通貨下落が進み、米国の量的緩和縮小の影響が顕著に現れた。そのため会議では、新興国に課題への対応を促す意見が出るとみられる。