日本と中国、韓国は4日、自由貿易協定(FTA)交渉の第4回会合をソウルで開始した。7日までの日程で、関税協議の進め方などを話し合う。日本が通商戦略の柱とする環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉が停滞する中、中韓両国の交渉姿勢が変化するかどうかが注目される。
茂木敏充経済産業相は4日の閣議後会見で、「交渉の枠組みをどうするかが議論の中心になる。本格的な交渉にできるだけ早く入りたい」と述べた。
会合には日本から長嶺安政外務審議官が出席。関税撤廃・削減やサービス貿易、投資といった分野で作業部会を開くほか、環境や電子商取引など通商協定の新分野も専門家会合で議論する。
日本は交渉で、中国の乗用車(関税率25%)や工作機械(同9.7%)、韓国の自動車ギアボックス(同8%)などの関税引き下げを求める構え。日本企業の輸出拡大やサプライチェーン(供給網)の強化を狙うが、自国産業の育成を目指す中韓両国の抵抗が予想される。