桐谷流・株主優待 マル得生活のヒミツ(第1部)「お金を使わず超ラクラク人生」 (7/7ページ)

2014.3.21 12:05

 (8)映画は優待券で見ますが、遠くの映画館に電車で行くと、往復運賃が結構かかります。結果的に利回りが悪くなるので、必ず自転車で行きます。こうした関連コストもしっかり計算することが大事です。

 (9)株主優待のおかげで、年間100本以上の映画を見ています。中でも使い勝手がいいのは、武蔵野興業の運営する武蔵野館。12枚つづりの優待券は有効期限内(6カ月)ならいつでも使えるので一番のお気に入りです。

 (10)最近は、紙の券ではなく、カード式の優待券を送ってくれる会社もあります。カード式の場合が、1円単位できっちり使えることが多いので、無駄が少なくていいですよ。

 (11)居酒屋では、頼んでもいない“お通し”に数百円も取られます。利用金額が決まっている優待券なら、「お通しはいりません」と言ってみるのも方法。どうせなら自分の食べたいものをタダで注文したいですからね。

 (12)女性にプレゼントして特に喜ばれるのは、マクドナルドの優待券です。居酒屋の券だと使ってくれる人は限られますが、ファストフードなら老若男女を問わず誰でも利用しますからね。

 (13)いままででいちばん困った優待品は、熱帯魚の水槽です。置き場所がないし、現金化も難しい。やはり、自分にとって使い勝手のよい優待品がもらえる銘柄を選ぶのがいちばんですね。

 (14)もらっても困らないのは、やっぱり何でも買えて、現金化もしやすいクオカードですね。またビックカメラなど一部の家電量販店は、家電以外に食品や酒も売っているので、優待券で買えるものが多くて重宝します。

桐谷流・株主優待(2)「桐谷さんの“優待品”を拝見!」 第2部に続く

 プロフィール

 桐谷広人(きりたにひろと) 個人投資家、将棋棋士。1949年10月、広島県竹原市生まれ。84年に東京証券協和会将棋部の師範を務めたことで株と出会う。2006年には約600銘柄(優待銘柄は約440)、時価総額にして約3億円を保有するが、2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマン・ショックで資産が大幅減少。最近は、アベノミクスで回復過程に。現在の保有株数は約600銘柄で、そのうち株主優待銘柄は約400に上る。バラエティー番組『全力!銭ナール』(毎日放送)や『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)への登場で現金を使わず、株主優待のみで生活をする姿が話題になり、テレビや雑誌を中心に活躍中。著書に『桐谷さんが教えるはじめての株主優待』(総合法令出版)など。

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