開通した区間は、霞が関の官庁街にほど近く、ひときわ高くそびえ立つ地上52階の虎ノ門ヒルズが都心の新しいランドマークとなる。開通したトンネルはヒルズの地下を通り、新橋までをつなぐ。真上を走る新虎通りは、車道両側にそれぞれ幅約13メートルの広い歩道が整備され、オープンカフェなどが立ち並ぶ予定。
近隣で長年、家具職人として活躍してきた環二地区再開発協議会の青木雅文会長(82)は「この日を待ち望んでいた」と感慨深げ。かつての新橋周辺について、「粋で落ち着いた街。寝ていても三味線の弾き語りが聞こえ、情緒があった」と振り返る。
「開発の過程では『動きたくない』と泣いた人もいたが、いろんなことを乗り越えて、こういう道路ができた。犠牲といえばオーバーだが、できた以上はいい道路にしてほしいと思う」と青木さん。その上で、「街並みを整えるのは、1年や2年ではできないだろうが、シャンゼリゼ大通りような活気ある通りになるといい」と期待を込めた。