主要証券取引所の取引時間【拡大】
東京株式市場の取引時間拡大に向けた議論で、これまで軸になっていた夜間取引導入と並ぶ有力案として、夕方取引導入が浮上してきた。取引時間が重なるアジアからの注文が期待できることに加え、夜間取引に比べ運用が容易だとして対面型証券会社の関心が高まっているためだ。ただ、両案には一長一短がある。関係者による研究会は今夏に報告書をまとめるが、東京証券取引所は難しい判断を迫られそうだ。
アジアから注文も
「取引時間の延長についても議論すべきだ」
東証が夜間取引を軸に取引時間拡大を議論するために設置した研究会。2月に開かれた初会合で、委員を務める証券会社首脳が、こう意見を述べた。これを受け、3月に開かれた第2回会合で川村雄介座長(大和総研副理事長)が「次回以降、夕方の時間帯についても議論を行う」と説明。「夜間」と「夕方」の2案を柱に議論していく流れができた。
夕方まで取引を行えば、香港やシンガポールの取引時間と重なる部分が増え、「アジアの成長を日本に取り込める」という意見が出ている。