東レ経営研究所の渥美由喜ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長は、若年層の専業主婦願望について「夫の給料が右肩上がりで専業主婦が主流だった母親世代への“憧れ”がある」と分析する。
容易でない再就職
とはいえ出産・育児を機に仕事をやめ、多くの女性が望む専業主婦となっても、経済的な理由などから、再び働く選択肢にたどり着く人は少なくない。
川崎市在住の女性(47)は17年間の専業主婦生活を経て、昨秋に教材販売の営業職を得た。女性の再就職を支援する日本女子大学(東京都文京区)リカレント教育課程に1年間、通った末の再就職だ。長いブランクで仕事復帰は不安だったと言い、「育休や時短勤務がとれるなら、出産で仕事はやめない方がいい」と実感を込める。
東京都杉並区在住の1児の母(30)は今春から、就職のために職業訓練学校に通い始めた。前職はアパレル販売。土日は必ず出勤、深夜に帰る生活で、育児との両立は不可能と離職した。子供が2歳を迎え、経済的な余裕やスキルアップを求めて再び働こうと決めた。