自治体の待機児童解消の緊急対策で、何とか保育園も決まった。「母子ともに社会に出て新たな出会いに恵まれた」と感じる。
新しい動きもある。「ハウスワイフ2.0」(文芸春秋)という本が話題だ。米国中産階級の女性たちが企業を離れ、インターネットで手作り品を販売するなどして稼ぐ「新しい主婦」の話。日本でも「仕事と育児の両立環境が不十分な中、会社にしがみつくよりはと、こうした“兼業主婦”志向も生まれている」(渥美氏)という。
子育てに専念するのも、仕事に打ち込むのも、ほどほどに働くのも個人の自由。ただ、保育所不足はもとより、「仕事量は男女平等でも家事・育児は女性」「長時間労働で家族を犠牲にするのはやむなし」といった社会の意識が女性の働く意欲を萎(な)えさせているとすると、日本は人材をみすみす失っていることになる。