こうした経緯から5月の運用開始を危ぶむ声もあったが、計画を実施したマレーシア空港公社は4月中旬、建設を請け負った合弁事業体UEMCビナプリから完工証明書を受領。完工証明書は同国の消防救助庁の安全基準を順守した建造物であることなどを示すもので、予定通りの運用開始にめどがついた。
また、エアアジアが安全性への疑問を理由に移転拒否の構えをみせて空港公社と対立するなど、新ターミナルの開業は最後まで難航した。この問題については政府が仲介に乗り出し、国連機関の国際民間航空機関(ICAO)に安全性調査を依頼したことでエアアジアもようやく移転を受け入れた。
国営ベルナマ通信によると、ヒシャムディン運輸相代理は「100%の準備が整っている」と述べ、新ターミナルの安全性に自信をみせた。3月に発生したマレーシア航空機事故で同国の航空市場、航空行政への信頼が大きく揺らぐなか、世界最大規模の新LCCターミナルの開業や今後の運用状況に大きな注目が集まりそうだ。(シンガポール支局)