小原綾子・みずほ銀行直投支援部調査役【拡大】
ロッテリアのハンバーガーとポテト、ドリンクの通常のセット料金は邦貨換算で400円前後と現地では高額である。だが、多くのミャンマー人の若者がレジ前に行列をして買い、ロッテリアのハンバーガーをほおばっている姿を見ると、外国の文化や生活習慣との接点を長年断たれていた若者たちの「購買欲」が急激に高まっているように思える。
ロッテリアはヤンゴン市内で急速に店舗展開を進めているが、韓国ロッテからの投資ではなく、新外国投資法の規制の問題からフランチャイザーとして現地ミャンマー企業にノウハウなどを提供しているもようである。
このように、ミャンマーで店舗展開をするにはフランチャイジーとしての現地パートナーが必要となってくる場合が多い。韓国ロッテにとっては、自社で投資ができずフランチャイザーとしての役割だけであっても、ヤンゴンでビジネスメリットが得られると判断したのであろう。その戦略通りに競合がほとんどいない現在、ヤンゴン市内で確実にブランドの知名度を高めている。
また小売業も、12年11月に制定された新外国投資法とその施行細則(13年1月発表)では15年以降に外資企業にも認められる予定である。現状ではスーパーやデパートは一定面積以上であれば条件付きで認められるもようだが、既存のミャンマー資本の店舗が脅かされることがないように出店場所に条件があるなど、当局の判断による部分も大きく、当局との事前交渉が欠かせない。ミャンマーへ投資を進める際には、他のアジア各国と同様に情報収集や当局との交渉、条件のいい場所の確保も含めて、頼りになるパートナーを早くみつけることが重要になってくるだろう。