ビットコインが照らし出す先進国と新興国通貨、金の明暗 (2/4ページ)

2014.5.24 18:12

 鉱物の「埋蔵量」に相当する総量は限られ、採掘者が多くなればなるほど掘り当てられる量(供給)は少なくなる仕掛けだ。このため利用者(需要)の増加で相場が上昇する。

 ビットコインは国境を軽々と越え、アフリカの紛争国の通貨から北朝鮮の通貨ウォンまでも交換できるというから驚く。昨年3月に勃発したキプロスの金融危機は、ビットコインの存在価値を証明した。同国金融機関に資産を預けていたロシアの大口預金者がビットコインに殺到したために、60ドル前後だった相場は3倍以上に高騰した。

 その後、ビットコイン取引が急増してきたのが中国だ。左ページ上のグラフを見よう。昨年夏から秋にかけて中国では高利回りの理財商品の焦げ付き不安が出始めた。すると中国国内にあるビットコイン取引所がにぎわうようになり、一時は世界のビットコイン取引の3分の1を占めるようになった。

なにしろ、中国の投機マネー(熱銭)の規模は大きい

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