【寄稿】邱文達・衛生福利部長 台湾の医療技術評価、低コストで効果 (2/3ページ)

2014.5.26 05:00

 台湾は95年から(日本の国民皆保険制度にあたる)全民健康保険を実施。現在99.9%がこの保険のサービスを享受しており、すべての人の健康を守るという理想を具体的に実践している。しかも医療支出は国内総生産(GDP)の6.6%にすぎない。台湾の全民健康保険は、一般民衆のほか、刑務所の受刑者もカバーしており、適用の範囲は漢方医学、専門科医師、成人健康診断などにも及んでいる。

 高額な医療新技術が次々と登場していることから、台湾の全民健康保険では、医療新技術提供の際にサービスの質を維持しながら財政浪費を避けるため、2007年から健康保険支給事業にHTAを導入。新薬、特殊材料、医療サービスのイノベーションについての政策決定、給付を行う際の助けとしている。

 台湾は13年に、衛生福利部(厚生労働省に相当)から独立した公正なHTA専門機関である「国家医療技術評価センター」(NIHTA)を設立した。NIHTA開設後、医療衛生関係者、医療関連メーカー、関係各省庁、消費者代表などの29人で構成される「全民健康保険給付項目および支給標準共同制定会議」(PBRS)が組織され、従来の健康保険薬事グループ(DBC)に代わって、健康保険の適用範囲と給付に関する政策決定を行うようになった。

 ◆発展途上国の参考に

 カナダ、英国、オーストラリアなどのHTA機関の経験を踏まえて開設された台湾のNIHTAは、4つの特色を備えている。

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