ペルシャ湾を警備する米海軍第5艦隊(米海軍ホームページから)【拡大】
先進7カ国(G7)では自国で原油やガスを産出する米国が85%、海外に多くの油田権益を持つ英国が61%、原発比率が高いフランスが53%などとなっている。
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【用語解説】ホルムズ海峡
ペルシャ湾とアラビア海を結ぶ海峡。北はイラン、南はオマーンの飛び地に挟まれた場所に位置し、世界中で海上輸送される原油の4割が通過する。世界最高ランクのチョークポイント(重要な交通路)とされ、日本が輸入する原油の85%は、この海峡を航行するタンカーで運んでいる。海峡の最も狭い部分は幅33キロ。水深も最大100メートルと浅く、船舶の航行レーンは出船用と入船用の2つしかない。イランの核開発疑惑とそれに対するイスラエルの強硬姿勢など、中東地域の政治的な緊張は今も続いている。このため、米海軍はペルシャ湾岸のバーレーンに第5艦隊を常駐させ、海峡の警備などにあたっている。