五輪開幕の後押しで活況の湾岸エリア。手前は建設中の「KACHIDOKI THE TOWER」=29日午前、東京都中央区(三尾郁恵撮影)【拡大】
東日本大震災直後は湾岸エリアの安全性を不安視する声もあったが、男性会社員は「震災後はどこも免震に力を入れていて、逆に以前より安心」という。
▼相続税「2015年問題」
不動産業界が活況を呈する一方、路線価の上昇を懸念する声もある。
都内に住む無職男性(70)は6月、中央区勝どきの高層マンションの契約手続きを終えた。部屋の使い道は未定で「息子への相続資産の圧縮が目的」という。来年1月以降は相続税の基礎控除が引き下げられ、相続人が配偶者と子供2人の場合、課税対象が8千万円から4800万円以上となるためだ。マンションは1戸あたりの敷地持ち分が小さく、相続の土地評価額が抑えられるとされる。
税理士法人「レガシィ」の試算によると、首都圏では現在、亡くなった人の7%にあたる約1万6千人が課税対象だが、来年以降は約3万4700人(15%)に増える。天野隆代表(62)は「基礎控除縮小とあわせ、路線価上昇は相続税の『2015年問題』。相続税が資産家だけの話ではなくなる可能性がある」と話している。