日本経済研究センターは10日、主要民間エコノミストの景気予測をまとめた7月分の「ESPフォーキャスト調査」を発表した。来年10月の消費税率10%への引き上げの重要な判断材料となる7~9月期の国内総生産(GDP)は、実質年率で2・65%増と予想、前月調査の2・37%増から上方修正した。
市場では7~9月期には消費税増税の反動減から持ち直し、日本経済が再び成長軌道に戻るという見方が強まっている。
民間エコノミスト42人から回答を得た。4月の消費税率引き上げ後の反動減が予想される4~6月期の実質GDPは平均で年率4・9%減と予想。前月調査の同4・18%減から下げ幅は拡大した。消費税増税前の駆け込み需要で、個人消費が大きく押し上げられた1~3月期の実質GDPが速報値の年率5・9%増から改定値で同6・7%増へ上方修正されたため。
年度ベースでは、平成26年度の経済成長率は、実質で平均0・85%、名目で平均2・48%と予測。政府が1月に発表した実質1・4%、名目3・3%とは大きな隔たりがあることも浮き彫りになった。
消費者物価の上昇率については、26年度は前年度比プラス3・12%、27年度はプラス1・79%と予想。ただし、消費者物価の上昇率は26年4~6月期がピークで今後は頭打ちになるとしている。消費増税の影響を除いた場合の上昇率は26年度が前年度比プラス1・11%、27年度は同1・12%と予測。日銀が目指す2年で2%の達成は困難との見方が大勢を占めた。