【アジアの目】集団的自衛権 フィリピンの期待と対日感情 (2/4ページ)

2014.7.10 07:00

 フィリピンの現地紙インクワイアラーは、先の日比首脳会談を受けた社説で、1992年6月、当時のラモス大統領が日本の自衛隊の軍事的側面を危惧した際、米紙ニューヨーク・タイムズは日本が軍事的な主導権を取れば地域の不安を呼び起こすと報じたことを紹介。そのうえで「先の首脳会談でアキノ大統領が日本の平和憲法の改正を後押しした。92年から2014年までの間、何があったのか。それは中国だ。中国が南シナ海における攻撃的な姿勢を取るようになったからだ」として、変わったのは日本ではなく、中国なのだと指摘した。

 さらに、中国外務省報道官がアキノ大統領の発言を非難したのに対し、逆に東南アジア諸国連合(ASEAN)との間の南シナ海行動規範(COC)の締結に消極的な中国の姿勢を厳しく批判した。

 親日的なフィリピンだが、尋ねれば、先の大戦での日本軍による占領当時の蛮行を聞くことができる。東南アジア諸国では、中韓のような反日教育は行っていないが、シンガポールなどと同様に戦時中に起きたことを客観的な歴史として教えており、フィリピンも例外ではない。

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