◆ティラワ面積の3倍
チャオピューSEZの面積は約75平方キロで、ティラワSEZ(約24平方キロ)の約3倍の広さとなる。同SEZ開発のマスタープラン作りは、シンガポールのCPGコンサルタントを中心とするコンソーシアム(企業連合)が行う。
CPGコンサルタントは今年3月、ミャンマー政府と同SEZ開発に関するアドバイザリー契約を結んでおり、ミャンマー政府とともに、12月には開発に参加する企業を国際入札で決める予定だ。
CPGの発表では、コンソーシアムは不動産コンサルティング会社のDTZデベンハム・タイ・レオン、国際会計業務などを行うアーンスト・アンド・ヤングLLP、港湾開発と運営コンサルのグローバル・マリタイム・アンド・ポート・サービス(GMAPS)などで形成する。
CPGグループはもともとシンガポールの公共事業庁が設立した企業。シンガポール政府が進める工業団地などのインフラ輸出計画では主要な役割を担っている。CPGは、軍政時代に行われたヤンゴン国際空港の改修工事も、ミャンマー企業で中国とのつながりが強いアジアワールドと組んで手がけた。
チャオピューSEZ建設の国際入札を行うといっても、実際は中国系企業がプロジェクトのほとんどを獲得する可能性が高い。同SEZの中心には、中国が建設したチャオピューから中国雲南省昆明までのガスパイプラインと石油パイプラインの基地があるからだ。
チャオピューの開発は軍政時代に決まっていた。中国側は、チャオピューから雲南省昆明へ、パイプラインだけでなく、鉄道や道路建設も提案。これによってマラッカ海峡を通らず、中国本土とインド洋とを結ぶルートを確保する狙いがある。