◆進出手続き迅速化
雲南省とチャオピューを最高時速200キロで結ぶ高速鉄道建設は、住民の反対などで中断していたが、地元からの情報では、建設に向けて環境面を含めた調査が今月に入って始まった。計画はチャオピューからシャン州のムセを経由し昆明までを結び、パイプラインとほぼ平行している。
ここにきて、チャオピューの建設が動き出したのは、日本が主導するティラワSEZの第1期分の開発と企業誘致にめどが立ち、第2期分についても開発が本格化することで、ミャンマー政府としてもSEZの有用性を再認識したこともある。
日本の製造企業はこれまで、電気や水道といったインフラ整備の不備を理由に、ミャンマー進出に消極的だった。さらに外国投資法はできたものの、認可の手続きが遅いこともネックになっていた。
SEZの場合は今年、新SEZ法が施行され、大統領直轄のSEZ中央委員会の下、責任の所在が明確となり、会社登記やビザの発給を含めた進出にかかわる業務を1カ所で迅速に行えるようにしたワンストップサービスセンターの設置なども定められた。
こうした仕組みは、すでに開発が進むティラワだけでなく、チャオピューや南部のダウェイ、さらに今後予定されている他のSEZでも同じように導入される。
新SEZ法の施行細則も近く決まることから、日本でもSEZを前提とした企業進出に関心が高まるのは必至だ。SEZを使った企業誘致は隣国のカンボジアやラオスでも盛んなだけに、ミャンマーがどれだけ優位性を打ち出せるかが鍵となりそうだ。(編集委員 宮野弘之)