人間は、自分を基準にして他者を判断してしまいがちだ。菅氏が批判する安倍首相のあり方は、鏡に写った菅氏自身の姿だろう。
菅氏の最近のブログは、安倍首相を感情的に攻撃することに歯止めが利かなくなっている。例えば7月に入ってからは次の通りだ。
「自己陶酔している安倍さんには、どんな理屈も通じない」(2日付)
「安倍総理が集団的自衛権を強行し、原発を推進するのに共通するのは『自己顕示欲』と『権力欲』だ」(3日付)
だが、福島第一原発事故の翌早朝、周囲の制止を振り切って英雄気取りで現場に乗り込み、作業を遅滞させたのは誰だったか。学生時代は目立ちたがりのアジテーターとして鳴らし、国会議員になると民主主義を「期限を区切った独裁」と言い切って三権分立を否定し、首相時代には野党幹部に「権力亡者」と呼ばれたのは菅氏の方ではないか。